腹を据える(読み)はらをすえる

精選版 日本国語大辞典 「腹を据える」の意味・読み・例文・類語

はら【腹】 を 据(す)える

① 怒りや恨み、鬱憤を晴らす。
古今著聞集(1254)一六「ただ今こそ日来の腹をばすへ侍らめ」
② 心を落ち着ける。気持をしずめる。がまんしてこらえる。怒りを抑える。
平家(13C前)二「入道、猶腹をすへかねて」
③ 気を落ちつけ、対処のしかたを決める。覚悟をきめる。腹をくくる。
※俳諧・三冊子(1702)赤双紙「先師のいはく、『すみ俵』は門しめての一句に腹をすへたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「腹を据える」の意味・読み・例文・類語

はら・える

覚悟を決める。「―・えて難事にあたる」
がまんしてこらえる。心を落ち着ける。「あまりのことに―・えかねる」
[類語]踏み切る思い立つ思い切る志す志を立てる腹を決める腹を固める腹を括る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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