腓(漢字)

普及版 字通 「腓(漢字)」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音]
[字訓] こむら・ふくらはぎ・あしきり

[説文解字]

[字形] 形声
声符は非(ひ)。〔説文〕四下に「脛(けいせん)なり」とあり、もこむらの意。また腓腸ともいう。「こむら」に対して手のひじを「たこむら」という。辟(へき)に仮借して用い、足斬りの刑をいう。辟は腰肉を辛(刀)で切りとる象形字。腓はその声に用いる。

[訓義]
1. こむら、ふくらはぎ。
2. 辟と通じ、あしきりの刑。また、さける。
3. (ひ)と通じ、おおう、かばう、よる。
4. と通じ、やむ。
5. 草木が枯れることをいう。

[古辞書の訓]
和名抄〕腓 古无良(こむら) 〔名義抄〕腓 サル・コムラ・コフシ・ヤム

[熟語]
腓骨腓字・腓腸腓膊腓辟
[下接語]
萎腓・外腓・草腓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報