普及版 字通 「腎(漢字)」の読み・字形・画数・意味
腎
常用漢字 12画
[字訓] じんぞう
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は〔説文〕四下に(けん)声とするが、腎は堅・賢(けん)と声異なり、臣(しん)と同声である。〔説文〕に「水の(臓)なり」とあり、五行説によって五臓を説く。腎は精の存するところ。腎子は睾丸、腎水は精液、その精の尽きることを腎虚という。肝と腎とは、人の活動力の源泉であるから、合わせて肝腎という。
[訓義]
1. じんぞう、むらと。
2. かたい。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕腎 牟良登(むらと)〔和名抄〕腎 无良度(むらと)〔名義抄〕腎 ムラド 〔立〕腎 ムラト・ユハリフクロ
[語系]
腎・臣zjinは同声。〔説文〕の声十六字のうち、ひとり腎のみ声が異なり、臣声の字のようである。
[熟語]
腎気▶・腎虚▶・腎候▶・腎子▶・腎水▶・腎腸▶・腎▶
[下接語]
肝腎・心腎・腸腎・内腎
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報