脅かす(読み)オドカス

デジタル大辞泉 「脅かす」の意味・読み・例文・類語

おどか・す【脅かす/嚇かす】

[動サ五(四)]
怖がらせる。脅迫する。おどす。「有り金全部置いていけと―・す」
びっくりさせる。驚かす。「隠れていて―・してやろう」
[可能]おどかせる
[類語](1脅す脅しつけるおびやかす凄む凄みを利かせるかさに懸かる笠に着る示威威圧威嚇脅迫恫喝/(2驚かす

おびや‐か・す【脅かす】

[動サ五(四)]
おどかして恐れさせる。こわがらせて従わせる。「刃物で人を―・す」
危険な状態にする。危うくする。「インフレ家計を―・す」
[可能]おびやかせる
[類語](1おどかす脅す脅しつける凄む凄みを利かせるかさに懸かる笠に着る示威威圧威嚇脅迫恫喝

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脅かす」の意味・読み・例文・類語

おびや‐か・す【脅かす】

〘他サ五(四)〙 (「かす」は接尾語)
① おどかしておそれさせる。おどす。こわがらせる。おびやす。
源氏(1001‐14頃)東屋「明けぬれば、車など率(ゐ)てきて、守(かみ)消息など、いと、腹だたしげに、おびやかしたれば」
② おどして従わせる。おどして奪う。
書紀(720)景行五一年八月(北野本訓)「悉(ふつく)神山(かむのやま)の樹を伐(き)る。隣里(となりさと)に叫(さけ)び呼(よば)ふて人民(おほむたから)を脅(ヲヒヤカシ)
地位身分などを危うくさせる。
肉体の門(1947)〈田村泰次郎〉「そんな行為は自分たちのしゃうばいを脅(オビ)やかすことになるからだった」
④ 人の心をかきたてる。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)二「第序から三立目あたりまでは、なかなか刧(オビヤカ)したが、肝心の大詰吾妻の森の大茶番では」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報