能美町(読み)のうみちよう

日本歴史地名大系 「能美町」の解説

能美町
のうみちよう

面積:一六・六七平方キロ

能美島のほぼ中央に位置し、西は宇根うね(五四二メートル)尾根を境にして沖美おきみ町に、東は真道しんどう(二八六・六メートル)稜線をもって大柿おおがき町に接する。北の高田たかた中町なかまち江田島えたじま湾に面し、南の鹿川かのかわは鹿川湾に面する。町域の大部分は山地が占め、沿岸部の平地と丘陵緩斜面や谷間に人家が密集して散在する。中町港を海の玄関口とし、広島方面とはフェリーおよび高速艇で結ばれる。農業のほかに水産業・海運業などが行われ、農業では昔から「イモの能美」といわれる薩摩芋、「能美蜜柑」「島蜜柑」の名で知られる蜜柑の栽培のほかに、近年は鑑賞用草花・促成トマト・葉煙草などの生産が盛んである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報