せい‐しん【聖心】
※
性霊集‐三(835頃)贈伴按察平章事赴陸府詩・序「吐
レ議允
二聖心
一、衆亦推
レ之」
※
養生訓(1713)二「聖人ややもすれば楽
(たのしみ)をとき玉ふ。わが愚を以て聖心おしはかりがたしといへども」 〔
荀子‐
勧学〕
ひじり‐ごころ【聖心】
〘名〙 ひじりの心。ひじりのような心。また、ひじりになろうとする心。
道心。ひじりごこち。
※
源氏(1001‐14頃)若菜下「いかでさる
山伏のひじり心に、かかる事どもを思ひよりけむ」
しょう‐しん シャウ‥【聖心】
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霊異記(810‐824)下「誠に知る、聖心の示現なることを」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「聖心」の読み・字形・画数・意味
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聖心
せいしん
cor Jesu; Sacred Heart
通常「みこころ」という。キリストの愛,特にその象徴としてのキリストの心臓を崇敬していうときの言葉。聖心に対する崇敬 (信心) は,キリストの刺された脇腹に対する崇敬という中世の慣行に起源があるが,16世紀以降カトリック教会において,カルトゥジオ修道会やイエズス会によって奨励されたほか,フランソアの影響のもとに訪問修女会がその普及に努めた。その後,同会のマルガレット・マリー・アラコックの受けた幻視によって聖心の信心の内容は,神愛に対する罪の償いが強調されることによって飛躍をみせ,全カトリック教会に広がるとともに,この信心を重んじて「聖心」を冠する多くの修道会が創立された。 1765年クレメンス 13世は,聖心のミサと祝日を認可,1856年に教皇ピウス9世はさらに聖体の祝日の週の次の週の金曜日を「聖心の信心の祝日」と定めた。
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