聖心会(読み)せいしんかい(英語表記)Société du Sacré Cœur de Jésus フランス語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「聖心会」の意味・わかりやすい解説

聖心会
せいしんかい
Société du Sacré Cœur de Jésus フランス語

キリスト教修道会の一つ。「聖心」の名を冠する修道会はいくつかあるが、「イエズスの聖心会」(略号SRCJ)がもっとも有名。これは1800年マドレーヌ・ゾフィー・バラMadeleine Sophie Barat(1779―1865)によってパリに設立された女子修道会で、イエスの聖心は彼の無限の愛の象徴とされ、これと祈りにおいて一致することを目ざすが、その成果はとくにキリスト教教育活動として実現される。この会の活動はただちに全世界に広まり、日本には1908年(明治41)に渡来し、現在は聖心女子大学はじめいくつかの教育研究機関を経営している。

[鶴岡賀雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聖心会」の意味・わかりやすい解説

聖心会
せいしんかい
Societas Sacratissimi Cordis Jesu; Society of the Sacred Heart

聖女マグダレナ・ソフィア・バラが少女の教育のために 1800年にパリに創立したカトリック女子修道会。最初は貧しい少女のために無料学校を開設したが,のちには富裕な階級の女子高等教育で有名となった。ローマ本部を中心に全世界に広がっている。日本には女子高等教育を目的として 1908年に渡来,東京で聖心女子学院を経営するほか兵庫静岡などでも学校,黙想会などを指導している。

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