羽須美村(読み)はすみむら

日本歴史地名大系 「羽須美村」の解説

羽須美村
はすみむら

面積:七四・〇三平方キロ

邑智郡の南東端に位置し、東はほぼ北西流する江川を境に広島県双三ふたみ作木さくぎ村、北は大和だいわ村、西は瑞穂みずほ町、南は広島県高田たかた美土里みどり町・高宮たかみや町に接する。村域の八三パーセントは山林で、耕地は五パーセント弱の山村。村内中央を蛇行しながら東流して江川に合流する出羽いずわ川流域のうち、わずかに阿須那あすな口羽くちば平地がある。江川沿いにJR三江線が通り、村内に宇都井うづい・口羽・江平ごうびら作木口さくぎぐち各駅がある。古墳時代の遺跡が多数確認されており、出羽川流域の雪田ゆきたには七世紀前半の野伏原のぶしばら古墳・塚之原つかのはら古墳、下口羽には宮尾山みやおやま古墳・中原なかばら古墳、出羽川の支流長田ながた川の上流上田うえだには浄福寺じようふくじ古墳・槙尾山まきおやま古墳がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報