義を見てせざるは勇無きなり(読み)ギヲミテセザルハユウナキナリ

デジタル大辞泉 の解説

てせざるはゆうきなり

《「論語」為政から》人としてなすべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 の解説

ぎ【義】 を 見(み)てせざるは勇(ゆう・いさみ)(な)きなり

正義は人の行なうべきものであるが、これを知りながら実行しないのは勇気がないからである。
太平記(14C後)四「見義不為無(ぎヲみテセざルハイサミなシ)。いざや臨幸路次に参り会、君を奪取奉て大軍を起し」 〔論語‐為政〕

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ことわざを知る辞典 の解説

義を見てせざるは勇無きなり

人として当然行うべき正義と知りながら実行しないのは、勇気がないからである。

[使用例] そりぁね、男の世界はまた違ったものさ。義を見てせざるは勇なきなり。常日頃倹約も、あのような慈善に備えて[太宰治*新釈諸国噺|1945]

[解説] 「論語―為政」にあることば。

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