置綿(読み)おきわた

精選版 日本国語大辞典 「置綿」の意味・読み・例文・類語

おき‐わた【置綿】

〘名〙 綿帽子一種真綿を束ねて頭の中央におき、風の吹くときは飛ばないように手拭いをかぶって顎の下で結ぶ。初め老女の防寒用であったが、延宝一六七三‐八一)頃から若い女性の間にも、外出のときの装飾に流行し、年齢に応じた好みの色の染め綿を用いた。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第二〇「御霜月難波の御堂執行あり 田蓑の嶋や置綿の色」

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