デジタル大辞泉
「線香花火」の意味・読み・例文・類語
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せんこう‐はなび センカウ‥【線香花火】
〘名〙
① こよりに火薬をひねりこんだ小さな花火。端に火をつけると、花のような閃光を発する。花火線香。せんこはなび。《季・夏》
※俳諧・江戸新八百韻(1756)「
桔梗にからむ
心経の紐〈龍眠〉
うつつなの線香花火昼なから〈亀成〉」
② (①が瞬間的なものであると
ころから転じて)
物事に対して、
最初は熱心ではなばなしい活動をするが、すぐに勢いがなくなることのたとえ。
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線香花火
せんこうはなび
花火線香ともいう。黒色火薬に硝石、硫黄(いおう)、木炭などを混合し、これに松根からとった油煙を加えた発火剤をこよりに巻き込んだもの。日本独特の玩具(がんぐ)花火で、端に点火すると、燃えるにしたがって美しい松葉模様の火花を散らす。江戸時代、大花火の流行に伴って、子供の玩具として寛文(かんぶん)年間(1661~73)以降からつくられた。両国川開きのころなどには子供が売り歩いた。明治以後新しい「洋火」花火が登場してからも、安くて安全な手花火として親しまれている。
[斎藤良輔]
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報