朝日日本歴史人物事典 「米田虎雄」の解説
米田虎雄
生年:天保10.1(1839)
熊本藩士,明治天皇側近。通称虎之助。熊本藩家老長岡監物(本姓米田)の子で,兄是豪を継いで慶応2(1866)年家老となった。戊辰戦争に藩兵を率い出征,帰国後権大参事として藩政改革に着手した。明治4(1871)年7月,公家に加えて士族も侍従に登用する宮中改革が行われた際,侍従になり,以降ほぼ一貫して侍従の職にあった。10,11年には侍補となり天皇親政運動に参画した。25年男爵,のち子爵。37年宮中顧問官を兼ねる。また猟を能くし,41年以降 主猟頭も兼ねた。<参考文献>下田曲水『近代肥後人物史』
(西川誠)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報