笹川流(読み)ささがわながれ

日本歴史地名大系 「笹川流」の解説

笹川流
ささがわながれ

山北町南端の鳥越とりごえ山から、寒川かんがわ集落の南きつね崎に至る延長一一キロに及ぶ海岸。国指定名勝天然記念物。日本海に突出る花崗岩の岬や岩礁には松が茂り、その間に砂浜が続く。文禄(一五九二―九六)頃の瀬波郡絵図にも、海岸沿いに松の生えた岩の岬と海中巨岩が並ぶ様子が描かれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「笹川流」の意味・わかりやすい解説

笹川流 (ささがわながれ)

新潟県北部,村上市の旧山北(さんぽく)町にある日本海沿岸の景勝地で,名勝・天然記念物に指定されている。花コウ岩質の蒲萄(ぶどう)山地が日本海の海食を受けて数十mの大断崖や岩礁が続く海府(かいふ)浦のうち,羽越本線桑川駅南の鳥越(とりごえ)山から越後寒川(かんがわ)駅付近まで約11kmをいう。中心の今川駅付近は眼鏡めがね)岩,大島,雄獅子(おじし)・雌獅子,恵比寿岩などの奇岩が多く,アカマツの生える絶壁が続く。古くは難所として知られたが,現在は国道345号線が通り,桑川港から遊覧船が出る。海府浦を含む日本海沿岸は瀬波笹川流粟島県立自然公園に指定されている。
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百科事典マイペディア 「笹川流」の意味・わかりやすい解説

笹川流【ささがわながれ】

新潟県岩船郡山北(さんぼく)町(現・村上市)の海岸海府浦(かいふうら)の代表的景勝地(名勝・天然記念物)。蒲萄(ぶどう)山地が海に迫る花コウ岩の急崖で,海食による小島洞門,懸瀑(けんばく)が多い。羽越本線桑川駅から遊覧船がある。
→関連項目山北[町]

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事典・日本の観光資源 「笹川流」の解説

笹川流

(新潟県岩船郡山北町)
日本百景」指定の観光名所。

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