精選版 日本国語大辞典「海中」の解説
うみ‐なか【海中】
〘名〙
① 海の、表面より下の方。かいちゅう。
※武藤本竹取(9C末‐10C初)「舟をうみ中にまかり入りぬべく吹きまはして」
② 海の沖の方。海洋のまっただなか。海上。うみなかば。
※土左(935頃)承平五年一月二九日「『こまつもがな』といへど、うみなかなれば、かたしかし」
かい‐ちゅう【海中】
〘名〙 海という範囲の内。海の上や海面下。現在では多く海面下をいう。
※菅家文草(900頃)三「海中不レ繋舟、東西南北流」
※平家(13C前)七「追討せられし時も、〈略〉件の馬にうちのって、海中に馳せ入りけるとぞ聞えし」 〔史記‐秦始皇本紀〕
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