竹富町(読み)たけとみちよう

日本歴史地名大系 「竹富町」の解説

竹富町
たけとみちよう

面積:三三四・〇一平方キロ

石垣島南西に点在する大小島々からなる日本最南端の有人島をもつ自治体。有人島は竹富たけとみ島・西表いりおもて島・外離ふかばなり島・由布ゆぶ島・鳩間はとま島・小浜こはま島・新城あらぐすく(上地・下地)くろ島・波照間はてるま島の一〇島で、ほかに無人の内離うちばなり島・嘉弥真かやま島・仲御神なかのうがん島・ウばなり島・鳩離ぱとうぱなり島・赤離あかぱなり島などがある。これらの島は西表島・小浜島・内離島など古期岩類からなる山地をもつ高島と、竹富島黒島新城島など隆起サンゴ礁からなる低島に区分され、八重山方言でも前者をタングン(田の国)島、後者をヌングン(野の国)島といって田畑などの土地利用上から区別する。西表島は沖縄島に次いで大きく、したがって当町は県下市町村中最も広い面積を有する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竹富町」の意味・わかりやすい解説

竹富〔町〕
たけとみ

沖縄県西部,八重山諸島竹富島西表島 (いりおもてじま) ,黒島,新城島 (あらぐすくじま) ,小浜島,波照間島 (はてるまじま) など 10島あまりを含む町。 1948年町制。町名は竹富島の島名に由来し,町役場は石垣市美崎町にある。西表島は,資源が豊富で開発も進みサトウキビ,米,パイナップルを栽培。国指定の特別天然記念物イリオモテヤマネコ生息で知られ,竹富島,黒島,新城島などとともに西表石垣国立公園に属する。主要各島と石垣島との間を定期船が結ぶ。面積 334.40km2人口 3942(2020)。

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