突・衝・搗・舂(読み)つき

精選版 日本国語大辞典 「突・衝・搗・舂」の意味・読み・例文・類語

つき【突・衝・搗・舂】

〘名〙 (動詞「つく(突)」の連用形の名詞化)
[一] (突・衝)
① 刀や槍でA相手のからだを突くこと。特に、剣道で、相手ののどを突くわざ。
大塩平八郎(1914)〈森鴎外〉二「右の脇腹へ突(ツキ)を一本食はせた」
② 言葉などで強く刺激すること。
※医師高間房一氏(1941)〈田畑修一郎〉四「『何しに来た?』と、いきなり突きを食はされた練吉は」
相撲で、相手の胸や肩を平手で突くこと。また、そのわざ。つっぱり。
※相撲講話(1919)〈日本青年教育会〉現代人気力士評判記其の二「機に乗じて突きもやれば投もある、寄り身もあれば足も働く」
[二] (搗・舂) 杵(きね)などで、搗くこと。また、搗いた程度。
浄瑠璃傾城酒呑童子(1718)四「七たびづきに七度ぶるい」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「わざわざ搗(ツキ)が細い様にと一里其上も離れた水車へ粉を挽かせにやって居た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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