普及版 字通 「稍(漢字)」の読み・字形・画数・意味
稍
12画
[字訓] すえ・やや・ようやく・すくない
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(肖)(しよう)。は末端の細小なるものをいう。〔説文〕七上に「物を出だすに漸るなり」とあり、次第にあらわれることをいう。「ようやく」は「やややや」、次第にあらわれることをいう。
[訓義]
1. すえ、木には梢といい、稲の茎などには稍という。
2. やや、やややや、ようやく。次第を以て、順次にあらわれることをいう。
3. すくない、すこし、つきる、なくなる。
4. ふち、食禄。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕稍 ヤヤ・ヤウヤク・メグル・スヱ・スコシ 〔字鏡〕稍 ヤウヤク・ヤヤ・イヨイヨ・スヱ・ハハツル・スコシ・スクナクモ・ムギカラ
[語系]
稍she、少sjiは声義近く、小siと同系の語。年齢のときには叔sjiukという。
[熟語]
稍▶・稍紅▶・稍殺▶・稍子▶・稍事▶・稍漆▶・稍稍▶・稍食▶・稍息▶・稍帯▶・稍天▶・稍微▶・稍物▶・稍秣▶
[下接語]
家稍・稍・芻稍・廩稍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報