祥(漢字)

普及版 字通 「祥(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
人名用漢字 11画

[字音] ショウ(シャウ)
[字訓] さいわい・しるし

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は羊(よう)。羊に庠・詳(しよう)の声がある。〔説文〕一上に「なり」、〔爾雅、釈詁〕に「善なり」とするが、吉凶いずれにも用いる字である。〔左伝、昭十八年〕「大」の注に「變異の氣なり」といい、妖祥をいうこともあるが、おおむねは吉祥の意に用いる。〔説文〕羊部四上に「羊はなり」とあり、羊神判によって吉凶を判ずることから、その意となったものであろう。

[訓義]
1. さいわい、めでたい、よいしるし。
2. しるし、吉凶のしるし、前ぶれ。
3. わざわい、わるいしるし、むくい。
4. 神、吉凶を下すもの。
5. 忌明けのまつり。
6. 詳と通じ、つまびらか。

[古辞書の訓]
名義抄 ヨシ・ツバビラカニ・サカユ・ヨクス・マサル 〔字鏡集〕 サカユ・サイハヒ・ヨシ・ヤスシ・ツバビラカニ・ヨクス

[語系]
ziang、羊jiangは声近く、は羊神判に関する字。漢鏡や瓦当に羊を祥の意に用いる。

[熟語]
祥哀・祥異・祥雲祥煙祥応・祥・祥気・祥輝・祥祥禽・祥慶・祥月・祥光祥芝祥祉・祥日・祥車祥序・祥祥瑞・祥祥占祥泰・祥・祥兆祥禎・祥風・祥福祥氛・祥変・祥夢祥妖・祥霊
[下接語]
嘉祥・禧祥・祥・吉祥・休祥・啓祥・献祥・考祥・降祥・災祥・順祥・淑祥・垂祥・瑞祥・清祥・善祥・多祥・徴祥・定祥・禎祥・天祥・発祥・万祥・不祥・符祥・福祥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報