神婚説話(読み)シンコンセツワ

デジタル大辞泉 「神婚説話」の意味・読み・例文・類語

しんこん‐せつわ【神婚説話】

神や神の化身人間との結婚主題とした説話三輪山伝説羽衣伝説浦島説話など。

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精選版 日本国語大辞典 「神婚説話」の意味・読み・例文・類語

しんこん‐せつわ【神婚説話】

〘名〙 神または神性を有する者と人間との結婚を主題とした説話。三輪山伝説、羽衣伝説、浦島伝説などがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神婚説話」の意味・わかりやすい解説

神婚説話
しんこんせつわ

神と人間との神秘的な婚姻に関する説話。霊界,神界の者と人間界の者とが,ある特殊な状態,事情,すなわち勤労奉仕によるとか,仙界にいたって配偶者を得るとか,配偶者を強奪するとか,神霊や自然霊が人間に変身するとかして結婚するという説話群である。これは諸民族に伝えられる説話のなかでとりわけ多い説話であり,超自然力との交接による霊力獲得,超自然力との接触理想背後にある。

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世界大百科事典(旧版)内の神婚説話の言及

【伊須気余理比売】より

…《古事記》に伝えられる神武天皇の皇后。その出生譚は〈丹塗矢(にぬりや)〉型の神婚説話である。三輪(みわ)の大物主神(おおものぬしのかみ)が美女,勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)に思いをかけ,その用便中に丹塗矢と化して〈ほと(陰部)〉を突いた。…

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