普及版 字通 「砕(漢字)」の読み・字形・画数・意味
砕
常用漢字 9画
(旧字)碎
人名用漢字 13画
[字訓] くだく・ひく
[説文解字]
[字形] 形声
旧字は碎に作り、卒(そつ)声。卒に淬・(さい)の声がある。〔説文〕九下に「(ひ)くなり」(段注本)とあり、石臼でき潰すことをいう。〔広雅、釈詁一〕に「壞(やぶ)るなり」、〔玉〕に「散らすなり」とあり、粉末となる意。卒はきつぶすときの擬声語であろう。
[訓義]
1. くだく、くだける、さける、われる。
2. ひく、ひきつぶす。
3. くだけたくず、くだけ。
4. こまかい、くだくだしい、つまらぬ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕碎 クダク・チル・ミガク・ヤブル/細碎 クダクダシ 〔字鏡集〕碎 チル・ケヅル・ヤブル・クダク・クハシ・ミガク・ワララク
[語系]
碎sut、syetは声近く、細syeiも同系の語。砕かれて砕細となり、となる。
[熟語]
砕貨▶・砕花▶・砕義▶・砕蟻▶・砕玉▶・砕金▶・砕錦▶・砕銀▶・砕劇▶・砕撃▶・砕纈▶・砕月▶・砕瑣▶・砕砕▶・砕雑▶・砕▶・砕辞▶・砕首▶・砕身▶・砕折▶・砕胆▶・砕滴▶・砕破▶・砕魄▶・砕文▶・砕米▶・砕片▶・砕務▶・砕爛▶・砕裂▶
[下接語]
圧砕・殞砕・苛砕・毀砕・玉砕・撃砕・瑣砕・細砕・摧砕・雑砕・珠砕・心砕・破砕・敗砕・拍砕・煩砕・飛砕・糜砕・氷砕・粉砕・劈砕・璧砕・撲砕・零砕・礫砕・猥砕
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報