短気(読み)たんき

精選版 日本国語大辞典 「短気」の意味・読み・例文・類語

たん‐き【短気】

〘名〙 (形動)
① 気が短いこと。すぐに腹を立てたり、なげやりになったりすること。また、そのさま。せっかち。性急短慮
太平記(14C後)三四「息をも継せず戦はしめば、極めて短(タン)気なる坂東勢共などか退屈せで候べき」
浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)八「短気(タンキ)をおこして下さんすな」 〔王羲之‐桓公帖〕
呼吸がはやく、息遣いのせわしいこと。〔病論俗解集(1639)〕

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デジタル大辞泉 「短気」の意味・読み・例文・類語

たん‐き【短気】

[名・形動]辛抱ができず、すぐ怒ったりいらいらしたりすること。また、そのさま。気みじか。短慮。「短気を起こす」「見かけによらず短気な人だ」
[類語]気短短慮せっかち性急気早気が短い気忙しい直情径行喧嘩早い喧嘩っぱや癇癪かんしゃく癇癖癇性ヒステリック虫気怒り腹立ち憤り怒気瞋恚しんい憤怒ふんど・ふんぬ憤懣ふんまん鬱憤うっぷん義憤痛憤悲憤憤激憤慨ふんがい立腹激怒逆鱗げきりん憤ろしい腹立たしい業腹ちゅうっ腹やけっ腹悲憤慷慨逆上高ぶるのぼせる激するかっとなるいきり立つはやり立つのぼせ上がる血迷う血走る怒りっぽいぷっつん堪え難いたまらない忍び難いやりきれない激昂激発エキサイトかっか席を蹴る堪忍袋の緒が切れる怒り心頭に発するけんか腰ちゃぶ台返し切れる瞬間湯沸かし器

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普及版 字通 「短気」の読み・字形・画数・意味

【短気】たんき

気落ち落胆。晋・王羲之〔桓公帖〕仁(謝尚)の廾六日の問を得たるに、疾に委(痿)篤(ゐとく)すと。深く憂ふべし。當今、人物眇然たり。而して艱疾此(かく)の(ごと)し。人をして短氣せしむ。

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