朝日日本歴史人物事典 「真田増丸」の解説
真田増丸
生年:明治10.7.25(1877)
明治大正時代の宗教活動家,浄土真宗本願寺派の僧。福岡県築上郡角田村生まれ。明治42(1909)年,東京帝国大学宗教科を卒業。大学在学中に徴兵検査を受け大村連隊に入隊。母の勧めで大分県宇佐郡封戸村の東陽円成 に入門。信仰問題に取り組み,九州,四国地方を伝道する。大正3(1914)年,八幡の工業地帯を中心に熱烈な伝道活動を始める。翌年,宗教活動の拠点を八幡市(北九州市)に定め,大日本仏教済世軍を組織。生涯を通じて仏教徒の立場で伝道に傾倒した。没後「済世院」の院号を贈られる。<参考文献>常光浩然『明治の仏教者』
(岡村喜史)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報