普及版 字通 「盾(漢字)」の読み・字形・画数・意味
盾
常用漢字 9画
[字訓] たて
[説文解字]
[字形] 象形
盾を目の上にかざして、防ぎ守る形。〔説文〕四上に「(たて)なり。身を扞(ふせ)ぎ目を(おほ)ふ以なり」とあり、(はつ)字条に「盾なり」とあって互訓。〔周礼、夏官、司兵〕「五兵五盾」の〔玄注〕に「五盾は干櫓(かんろ)の屬なり」とあり、干櫓とは盾を並べ巡らして防衛とすることをいう。
[訓義]
1. たて。
2. と通じ、のがれる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕盾 タテ・ノガル
[声系]
〔説文〕に盾声として・循・楯・など六字を収める。みな盾の声義を承けるところがある。
[語系]
盾・楯・djiunは同声。楯は闌檻、いわゆる干櫓の引伸義とみてよく、またとは、手を以て相撫摩することをいう。循ziunには巡撫の意があろう。dunも声近く、通用することがある。
[熟語]
盾戈▶・盾鼻▶・盾櫓▶・盾墨▶
[下接語]
干盾・挙盾・戟盾・剣盾・甲盾・持盾・執盾・小盾・側盾・大盾・鉄盾・矛盾・盾・揚盾・擁盾・竜盾・鹵盾
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報