相好(読み)そうごう

精選版 日本国語大辞典 「相好」の意味・読み・例文・類語

そう‐ごう サウガウ【相好】

〘名〙 (仏身についていう「三十二相八十種好」による語)
① 仏のからだの各部分の身体的特徴の総称。仏以外にも用いる。
※観智院本三宝絵(984)上「若し能く心を繋て一日一夜も仏の一つの相好を念はば」
※源平盛衰記(14C前)二四「八万四千の相好(サウガウ)は、秋の月四重の雲に隠れ」 〔無量寿経‐上〕
② 顔かたち。顔つき。表情
曾我物語(南北朝頃)六「その日の御装束には、九ほん正覚の鎧直垂、さうがう荘厳の籠手をさし」
歌舞伎幼稚子敵討(1753)四「暗がりといひ、そうがうは変れども深見瀬平」

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デジタル大辞泉 「相好」の意味・読み・例文・類語

そう‐ごう〔サウガウ〕【相好】

仏の身体に備わっている特徴。32の相と80種の好の総称。
顔かたち。顔つき。表情。
[類語](2顔付き顔立ち容貌面構え面差し面立ち面影人相面相容色血相形相剣幕面魂表情

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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