直行(読み)チョッコウ

デジタル大辞泉 「直行」の意味・読み・例文・類語

ちょっ‐こう〔チヨクカウ〕【直行】

[名](スル)
途中でどこにも寄らずに、直接目的地に行くこと。「現場直行する」「直行便」
思ったことをためらわずに実行すること。「直言直行
「中々の―にくまれて問屋うけ宜からねば」〈一葉・うもれ木〉
汚れたところのない正しい行い。「直行の士」
[類語]直通

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精選版 日本国語大辞典 「直行」の意味・読み・例文・類語

ちょっ‐こう チョクカウ【直行】

〘名〙
① まっすぐに行くこと。途中で寄り道をしないで目的地まで行くこと。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一一「神戸から東京迄は直行で新橋へ着いた時は」
② 心のままを思う通りに行なうこと。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉五「我れ自由の筆貧ゆゑには縛ばられねど、中々の直行(チョクカウ)にくまれて問屋うけ宜からねば」
③ 正しい行ないをすること。また、その行ない。〔管子‐法法〕

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普及版 字通 「直行」の読み・字形・画数・意味

【直行】ちよくこう(かう)

正しく行う。〔史記、屈原伝〕屈を正しくし行ひを直くし、忠を竭(つく)し智を盡し、以て其の君に事(つか)ふ。讒人(ざんにん)之れをす。窮すと謂ふべし。~能く怨むこと無(なか)らんや。

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