旺文社世界史事典 三訂版 「盛 宣懐」の解説
盛 宣懐
せいせんかい
清末期〜中華民国初期の官僚資本家
江蘇省出身。献金によって官僚となり,李鴻章 (りこうしよう) の配下となって要職を占めた。袁世凱 (えんせいがい) と対立して実業界に転じ,長江流域で各種事業に関係し,巨額の資本を蓄えた。袁の失脚後,1911年郵伝部大臣となり,鉄道国有化計画を立案,辛亥革命により失脚した。一時日本に亡命し,帰国後は日本と結んで漢冶萍 (かんやひよう) 公司を経営,経済界の実力者となった。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報