皇産霊神社(読み)こうさんれいじんじや

日本歴史地名大系 「皇産霊神社」の解説

皇産霊神社
こうさんれいじんじや

[現在地名]九十九里町片貝

前里まえざと鎮座。旧郷社。祭神は天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神。天慶期(九三八―九四七)創建と伝え、もとは第六天だいろくてん社と称し、本隆ほんりゆう寺を別当寺とした。明治初年に現社名に改称。社伝によると延元二年(一三三七)旱魃五穀が実らず悪疫が流行したので、長者一同が鎮守に祈祷したところ赤大豆をまいて堰を造るように神告があった。村民が協力して灌漑用排水路を開き、村内が富栄えたという。

二月一一日の祭礼には社前で糯の籾種と赤大豆(ささげ)をまく関万歳の神事「福の種まき」がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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