デジタル大辞泉
「皇朝史略」の意味・読み・例文・類語
こうちょうしりゃく〔クワウテウシリヤク〕【皇朝史略】
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こうちょうしりゃく クヮウテウ‥【皇朝史略】
江戸後期の
歴史書。一二巻。
青山延于(のぶゆき)著。文政五年(
一八二二)成立、同九年刊。「
十八史略」の
体裁を借りて、神武天皇から後小松天皇まで、編年体による歴史を漢文で記し、
大義名分論に基づく
論評を加えたもの。
天保二年(
一八三一)「続皇朝史略」を
刊行。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
皇朝史略 (こうちょうしりゃく)
水戸藩の学者青山延于(のぶゆき)の著。《十八史略》などの体裁にならい《大日本史》を簡略にした史書。《大日本史》編纂に従事していた延于は,それが浩瀚で初学者の通読に適さないことを考え,本書を著作するに至った。正続2編から成る。正編12巻は神武天皇から後小松天皇の譲位まで,続編5巻は称光天皇から関ヶ原の戦までを記す。正編は1826年(文政9),続編は31年(天保2)に出版された。
執筆者:鈴木 暎一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報