病草紙・病草子(読み)やまいのそうし

精選版 日本国語大辞典 「病草紙・病草子」の意味・読み・例文・類語

やまいのそうし やまひのサウシ【病草紙・病草子】

絵巻物一巻。紙本着色。平安末~鎌倉初期の作。作者未詳。種々の病気に悩む人物を描いた風俗画一種。仏教思想を背景とした六道絵とも考えられる。描線本位ののびやかな筆致で写実的。関戸家など諸家分蔵国宝。「やまいぞうし」とも。

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