田村水鴎(読み)たむら すいおう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田村水鴎」の解説

田村水鴎 たむら-すいおう

?-? 江戸時代前期-中期浮世絵師
美人画にすぐれ,天和(てんな)-享保(きょうほう)(1681-1736)のころ活躍した。肉筆画のみのこり,画風菱川師宣(ひしかわ-もろのぶ)風。名は節信別号に卯観子(ぼうかんし),観董。作品に「羽根つき図」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「田村水鴎」の解説

田村水鴎

生年生没年不詳
江戸中期の浮世絵師。名号ほかに節信,観董がある。菱川師宣の美人画風に影響を受け,元禄(1688~1704)から享保期(1716~36)ごろにかけて,肉筆美人画を専門に手がけた。土佐派など諸派を折衷したその優美な美人画風は特徴的で,いずれも品格が高いと評される。

(内藤正人)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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