名号（読み）ミョウゴウ

デジタル大辞泉

みょう‐ごう〔ミヤウガウ〕【名号】

仏・菩薩ぼさつの名。これを聞いたり唱えたりすることに功徳くどくがあるとされる。特に、「阿弥陀仏」の4字、「南無阿弥陀仏」の6字をさす。「六字の名号を唱える」「弥陀の名号」

めい‐ごう〔‐ガウ〕【名号】

１ となえる名。名称。また、名声。
２ ⇒みょうごう（名号）

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

めい‐ごう ‥ガウ【名号】

〘名〙

① となえる名。名称。また、名声。ほまれ。

※続日本紀‐和銅六年（713）五月甲子「具録_二色目_一。及土地沃塉、山川原野名号所由、又古老相伝旧聞異事、載_二于史籍_一亦宜_二言上_一」 〔荀子‐賦〕

② ＝みょうごう（名号）

※大菩薩峠（1913‐41）〈中里介山〉東海道の巻「その罪があるによってお前には此の名号(メイガウ)を授けた処で往生は覚束ない」

みょう‐ごう ミャウガウ【名号】

〘名〙 仏語。

① 仏菩薩の名。名字。

※観智院本三宝絵（984）下「若善心をおこせる善男女ありて阿みだ仏の名号を聞持ちて」 〔大宝積経‐五〕

② 特に、「阿彌陀仏」の四字、「南無阿彌陀仏」の六字など。

※本朝文粋（1060頃）一〇・聚沙為仏塔詩序〈慶滋保胤〉「開_レ口揚_レ声。唱_二其名号_一」

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

名号
みょうごう
nāmadheya

仏陀や菩薩の称号をさしていう。仏教ではこの名号を唱えることに大きな意義を認める。浄土宗西山派および浄土真宗では，「南無阿弥陀仏」の6文字を阿弥陀如来の名号とする。浄土真宗では，「南無不可思議光如来」の9字，「帰命盡十方無礙光如来」の 10文字も同じく弥陀の名号とする。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

普及版 字通

【名号】めいごう

名目。

字通「名」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

葬儀辞典

名号

「阿弥陀仏」の四字、「南無阿弥陀仏」の六字などを名号といいます。

出典　葬儀ベストネット