田子(町)(読み)たっこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「田子(町)」の意味・わかりやすい解説

田子(町)
たっこ

青森県南東部、三戸郡(さんのへぐん)にある町。1928年(昭和3)町制施行。1955年(昭和30)上郷(かみごう)村と合併。秋田・岩手県境の奥羽山脈台地にあり、町域のほとんどは山地で占められ、熊原川とその支流にわずかな平地がある。中心の田子は古くから交通の要所で、来満峠(らいまんとうげ)を越えて鹿角(かづの)地方(秋田県)へ通じる鹿角街道に沿い、物資の集散地でもあった。国道104号が通じる。米、雑穀、リンゴ、タバコ、ニンニク、木材などを産し、また肉牛乳牛を導入して食肉の一大供給地を目ざしている。町の西部に弥勒(みろく)の滝や白萩平(しらはぎたい)、迷ヶ平(まよがたい)などの観光地がある。面積241.98平方キロメートル、人口4968(2020)。

横山 弘]


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