出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
秋田県北東部,花輪(鹿角)盆地の中心都市。1972年,鹿角郡花輪町,十和田町,尾去沢町,八幡平村が合体して市制,改称。人口3万4473(2010)。9世紀ころ,この地方は上津野(かづの)といわれた。周辺は奥羽山脈の山並みで,中央部に花輪盆地が開け,米代・大湯・小坂川が三方より流入している。河川の沖積平野は水田化され,山麓は高・中・低位河岸段丘の発達が著しく,果樹園,普通畑として利用される。鹿角リンゴ(ふじ,デリシャス)は県北を代表する果物である。また野菜類の生産,乳用牛,肉用牛の飼育も多い。近世,花輪,毛馬内(けまない)には盛岡藩の代官所が置かれ,この地方の行政,経済の中心地であった。現在も花輪は市の中心をなし,市役所のほか県庁出先機関も多く,盆地南半部と岩手県八幡平市,二戸市,二戸郡を商圏としており,また毛馬内は十和田地方の中心をなし,盆地北半部を商圏として商業が盛んである。JR花輪線が通じ,東北自動車道に鹿角八幡平と十和田の二つのインターチェンジがある。大湯は泉源多く,湧出量豊かな温泉町として知られる。尾去沢鉱山は近世以降,日本有数の銅山として著名であったが,1978年に閉山した。八幡平は八幡平観光の秋田県側出入口で,湯瀬・八幡平温泉群も観光地としてにぎわう。大日堂舞楽は重要無形民俗文化財。また大湯環状列石がある。
執筆者:北条 寿
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…とくに骨角器の生産の高まったのは,後期旧石器時代になってからである。各種の骨や角から,槍先や銛(もり)頭のような狩猟具,針や錐(きり)といった工具,鹿角製の投槍器や指揮棒,そしてマンモス牙製の女性像や装身具が作りだされている。このように骨角器が多種・多量に生産されたのは,後期旧石器時代になって,人類の精神活動が著しく向上したことと相まって,道具を作るための道具である石器,すなわち,ものを彫ったり,削ったりする彫器や,ものを磨研する砥石類などの製作・使用技術を手に入れたからである。…
※「鹿角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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