産婆蛙(読み)サンバガエル

デジタル大辞泉 「産婆蛙」の意味・読み・例文・類語

さんば‐がえる〔‐がへる〕【産婆×蛙】

スズガエル科の両生類体長4~6センチ、体はずんぐりして、皮膚にいぼ状の隆起が散在する。繁殖期に、雄は雌が産んだ数珠状の卵塊後肢に巻きつけて持ち運び、孵化ふかするころ水中に入る。ヨーロッパ中・西部の低山地にすむ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「産婆蛙」の意味・読み・例文・類語

さんば‐がえる ‥がへる【産婆蛙】

〘名〙 スズガエル科のカエル。ヨーロッパ中・南西部に分布し、丘陵地帯にすむ。体長約五センチメートル。ヒキガエルに似て疣(いぼ)が多く、背は暗黄緑色または褐色で、黒・緑、時に赤色斑紋がある。腹は灰色。繁殖期に雄は雌が産んだ数珠(じゅず)状の卵塊を後肢に巻きつけ、孵化(ふか)するまで二~三週間持ち運び、孵化しかかると水中にはいる。繁殖期は三~八月で、雌は何回も産卵を繰り返す。二種がいる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「産婆蛙」の解説

産婆蛙 (サンバガエル)

学名Alytes obstetricans
動物。スズガエル科のカエル

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android