精選版 日本国語大辞典 「産・生・初」の意味・読み・例文・類語
うぶ【産・生・初】
[2] 〘名〙 (形動)
① 生まれたとき。また、生まれたときのままであるさま。生まれつき。生来。
※類従本兼澄集(1012頃)「撫できけむうぶの黒髪やぶりして変はれる筋は心細しや」
③ (初・初心) とくに、男女の情に通じていないさま。初心(しょしん)。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉古物家「絵の出来が無類で、品がウブで、胡粉一つ剥げてないなんてものは」
※歌舞伎・船打込橋間白浪(鋳掛松)(1866)二幕「いやこれは与市さん、何ぞうぶなものでもありますかね」
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