生来(読み)セイライ

デジタル大辞泉 「生来」の意味・読み・例文・類語

せい‐らい【生来】

(副詞的にも用いる)
生まれたときからの性質能力。生まれつき。性来。しょうらい。「生来ののんき者」「生来せっかちな男」
生まれてから今まで。しょうらい。「生来病気ひとつしない」
[類語]生得的本有的本性ほんしょう根っから持って生まれた先天的生まれ付き生まれながら生得天性天賦天稟てんぴん天分天資稟性ひんせい元元元来本来大体どだい自体そもそも元より何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで今まで従来年来旧来これまで在来従前古来かねがねかねて常常つねづね間断かんだん延延連綿長長ながなが脈脈綿綿縷縷るる前前まえまえずっと

しょう‐らい〔シヤウ‐〕【生来】

せいらい(生来)」に同じ。「生来の慌て者」「生来気立てがいい」

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精選版 日本国語大辞典 「生来」の意味・読み・例文・類語

せい‐らい【生来】

〘名〙 (副詞的にも用いる)
① 生まれたときからの性質や能力。また、生まれつき。性来。しょうらい。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「しぜんとこわらしくもっともいかつきせいらいなり」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉七「生来(セイライ)情なきにあらずと雖も」
② 生まれてこのかた。生まれて以来。生まれた時から。
経国集(827)一一・老翁吟〈嵯峨天皇〉「世有不羈一老翁、生来無王公」 〔李賀‐啁少年詩〕
③ この世に生まれてくること。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)七「生来を積とす。死去を散とす」

うまれ‐・くる【生来】

〘自カ変〙 うまれ・く 〘自カ変〙 この世に生まれてくる。
有明の別(12C後)上「あらぬ世にむまれきたらん心ちのみして」
謡曲卒都婆小町(1384頃)「夢の中間に生まれ来て、なにを現(うつつ)と思ふべき」

しょう‐らい シャウ‥【生来】

〘名〙 (副詞的にも用いる) 生まれつき。もともとの性質。持って生まれたたち。性来。性分。生得。また、生まれて以来。生まれてこのかた。せいらい。〔いろは字(1559)〕
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「生来(シャウライ)子煩悩孫兵衛を父に持ち」

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普及版 字通 「生来」の読み・字形・画数・意味

【生来】せいらい

生まれてからこのかた。宋・陸游漁翁〕詩 恨むらくは、渠(かれ)生來書を讀まず 江山此(かく)の如きも、一句無し

字通「生」の項目を見る

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