瑞(漢字)

普及版 字通 「瑞(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 13画

[字音] ズイ
[字訓] たま・しるし・めでたい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(たん)。に惴(ずい)の声がある。〔説文〕一上に「玉を以て信と爲すなり」とあり、会意とし、〔伝〕に声とする。〔周礼、春官、典瑞〕に「玉瑞玉を掌る」とあり、〔注〕に「人の執りて見(まみ)ゆるを瑞と曰ひ、に禮するをと曰ふ」とあって、瑞を礼見、神事に用いるものとする。はもと明器。もと玉器に呪的な意があり、瑞祥嘉瑞よりして、のち符信に用いる。

[訓義]
1. たま、しるしのたま。
2. めでたいたま、めでたい。
3. 使臣のしるし、符信。

[古辞書の訓]
和名抄〕瑞 日本紀私記に云ふ、瑞籬、俗に美豆加岐(みづかき)と云ふ、一に以賀岐(いがき)と云ふ 〔名義抄〕瑞 マコト・アラハス・アラハル・アラハニ・オホセノフ・ヨシ・シルス・カナフ・イカキ・ツバビラカ

[語系]
瑞zjiuai、zjiuan、惴tjiuaiはみな声。は端然として坐して祈る巫の形。その祈る口気を(ぜん)といい、憂懼して祈るさまを惴、執るところの玉を瑞という。

[熟語]
瑞靄・瑞異・瑞羽・瑞雨・瑞雲瑞応瑞霞・瑞芽・瑞感・瑞気・瑞玉瑞禽瑞圭瑞景瑞慶瑞闕・瑞験・瑞香・瑞光瑞芝・瑞日・瑞獣・瑞祥瑞象・瑞色・瑞信・瑞世・瑞雪・瑞節・瑞相・瑞鳥瑞徴瑞典・瑞年・瑞白・瑞物・瑞夢・瑞命・瑞葉瑞令瑞露
[下接語]
異瑞・応瑞・嘉瑞・賀瑞・奇瑞瑞・吉瑞・慶瑞・五瑞・降瑞・祥瑞・聖瑞・精瑞・奏瑞・天瑞・典瑞・班瑞・符瑞・宝瑞・霊瑞

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報