玄勝院(読み)げんしよういん

日本歴史地名大系 「玄勝院」の解説

玄勝院
げんしよういん

[現在地名]笠間市笠間

笠間城の南麓にある。五台山と号し、曹洞宗本尊聖観音。長禄元年(一四五七)覚仲周によって現在の山麓公園の地に開山し、寺名は笠間氏九代朝清の諡号にちなむ。寛永年間(一六二四―四四)藩主浅野長直の時に藩の下屋敷を建てるため現在地に移転。この時「公儀より下され候寺領の外、高五石の寺領を寄附せしめ候」との印章を授けられたが、直後に浅野氏が赤穂移封したため空証文になった(笠間城記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報