精選版 日本国語大辞典 「大綱」の意味・読み・例文・類語
たい‐こう ‥カウ【大綱】
〘名〙 (「だいごう」とも)
① 太い綱。
※評判記・色道大鏡(1678)一七「おそらくは三箇(が)の大事、色道の妙刀にあたらば、発心堅固の大綱(コウ)も截(き)れはなれずやはあるべき」
※三教指帰(797頃)中「養性之方、久存之術、厥途極多、不能具述、聊撮大綱、示其少分」
おお‐づな おほ‥【大綱】
〘名〙
① 太いつな。
※平家(13C前)九「佐々木太刀をぬき、馬の足にかかりける大綱どもをばふつふつとうちきりうちきり」
② ある事柄の根本をなすもの。たいこう。
※応永本論語抄(1420)為政「君は臣の為に大つなたり、父は子の為に大つなたり、夫は妻のために大綱たり、故に三綱と云」
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