精選版 日本国語大辞典 「猿楽・申楽・散楽」の意味・読み・例文・類語
さる‐がく【猿楽・申楽・散楽】
〘名〙
① 中古から中世にかけて、即興のこっけいな物まね言葉芸のこと。日本古来のこっけいなわざに、唐から伝わった散楽(さんがく)が加味されてできたもので、散楽が転訛して「猿楽」となった。相撲(すまい)の節会(せちえ)や内侍所(ないしどころ)御神楽の夜などの余興として、臨時に工夫して演じられたりした。さるごう。
※平家(13C前)一「法皇ゑつぼにいらせおはして、者どもまいって猿楽つかまつれと仰ければ」
※新猿楽記(1061‐65頃)「今夜猿楽見物許之見事者。於二古今一未レ有」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報