四座(読み)よざ

精選版 日本国語大辞典 「四座」の意味・読み・例文・類語

よ‐ざ【四座】

大和猿楽四つの座、またその流派観世座宝生座金春座金剛座の四つをいう。しざ。〔文明本節用集(室町中)〕
浮世草子傾城禁短気(1711)二「四座(ヨザ)桟敷を金壱牧(まい)

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デジタル大辞泉 「四座」の意味・読み・例文・類語

よ‐ざ【四座】

室町時代大和猿楽の4団体。結崎ゆうざき観世)・外山とび宝生ほうしょう)・坂戸さかど金剛)・円満井えんまんい金春こんぱる)の四つの座。江戸時代には喜多流を加えた四座一流を幕府が保護。大和猿楽四座。しざ。
江戸で公許された4軒の芝居小屋中村座市村座森田座山村座。江戸四座。しざ。→江戸三座

し‐ざ【四座/四×坐】

四方の座。また、そこに座る人。座全体。
よざ(四座)

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とっさの日本語便利帳 「四座」の解説

四座

能楽四家。▽観世(かんぜ)、宝生(ほうしょう)、金春(こんぱる)、金剛(こんごう)

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