デジタル大辞泉
「狸囃子」の意味・読み・例文・類語
たぬき‐ばやし【×狸×囃子】
夜中に、どこからともなく聞こえてくる祭り囃子。俗に、狸が打つ腹鼓という。
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たぬき‐ばやし【狸囃子】
〘名〙
① 夜中にどこからともなく聞こえてくる
祭囃子。俗に、狸が
馬鹿囃子(ばかばやし)をまねて打つ
腹鼓という。狸の腹鼓。
②
歌舞伎の下座音楽の一つ。昔、本所辺りで馬鹿囃子の
稽古をしている音が風に送られて聞こえてきた時、狸の腹鼓のように響いたので、その感じをまねて考案したものという。馬鹿囃子に使う笛や
摺鉦(すりがね)は使わず、
太鼓と
桶胴で奏する。
※
滑稽本・
八笑人(1820‐49)五「今年は
向島に狸ばやしといふ事があると言て〈略〉たいそうに船ではやしを聞に行たぜ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報