然有けり(読み)さりけり

精選版 日本国語大辞典 「然有けり」の意味・読み・例文・類語

さり【然有】 けり

① そうであった。
伊勢物語(10C前)二三「いきかよふ所出できにけり。さりけれどこのもとの女悪しと思へるけしきもなくて」
② (「さりけりさりけり」の形で) 相手発言に対し肯定応答気持を表わす。そうだ。まったくだ。
※宇治拾遺(1221頃)一「治部卿うちうなづきて、さりけりさりけり。物な言ひそと言はれけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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