無量院(読み)むりよういん

日本歴史地名大系 「無量院」の解説

無量院
むりよういん

[現在地名]千代川村皆葉

鬼怒きぬ川西岸に所在。薬樹山仏方東漸ぶつぽうとうぜん寺無量院と称し天台宗。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば行基の創建で、正徳五年(一七一五)本堂宝物・記録などを焼失恵灌が享保八年(一七二三)再建、明治一九年(一八八六)二月再び火災に遭い、仮本堂を造営して今日に至る。伊奈忠次から七石の寺領を与えられ、現八千代町の薬王やくおう寺・仏性ぶつしよう寺など末寺一五を有していた。なお当寺は「土」の作者長塚節の菩提所である(石下町の→長塚節生家

境内大日如来石は皆葉の日神みなばのひのかみ(香取神社に合祀)境内にあったもので、大正二年(一九一三)一一月八日に移された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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