仕上げる(読み)シアゲル

デジタル大辞泉 「仕上げる」の意味・読み・例文・類語

し‐あ・げる【仕上げる】

[動ガ下一][文]しあ・ぐ[ガ下二]
物事最後段階までしおえる。完成させる。「昼夜兼行工事を―・げる」
財産身分などを作り上げる。立身する。「一代で―・げた店」
[類語]終える済ます片付ける出来る上げるこなすやっつける処理する料理する解決する始末するかたを付けるけりを付ける畳む果たす遂げる全うする成し遂げる遣り遂げるし遂げるしおおせる遣り通す遣り抜く遣ってのける仕立て上げる作り上げる練り上げる物にする叶える成す完遂する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仕上げる」の意味・読み・例文・類語

し‐あ・げる【為上・仕上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]しあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙 ( 「し」は動詞「する」の連用形 )
  2. 物事をし終える。なしとげる。また、物をつくりあげる。完成する。
    1. [初出の実例]「只冬農をしあけてひまのとき、三日つかう法なり」(出典:成簣堂本論語抄(1475頃)学而第一)
  3. 前よりよくする。手を加えていっそう立派にする。
    1. [初出の実例]「学文をしあげたぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)四)
  4. 特に、財産、身分などをつくりあげる。成功する。立身する。
    1. [初出の実例]「あの御親父は伊勢から来て一代で仕上(シアゲ)た人さ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)前)
  5. 金銭をつぎこむ。いれあげる。ありがねを使い果たす。
    1. [初出の実例]「普請する銀があれば、色にしあげるなりをして」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)鄙)
  6. 仕上(しあげ)を行なう。
    1. [初出の実例]「まことに昨日はするするとしあけ候て、御うれしさ、世もいかかとおほつかなく思ひまいらせて候へは」(出典:実隆公記‐大永八年(1528)四月紙背(三条西公条室甘露寺氏消息))

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