濁かす(読み)にごらかす

精選版 日本国語大辞典 「濁かす」の意味・読み・例文・類語

にごら‐か・す【濁かす】

〘他サ四〙 (「かす」は接尾語)
四河入海(17C前)八「水の精に本来清濁はないぞ。只為外物、にこらかさるるぞ」
濁音に発音する。
名語記(1275)四「桜の木の皮をはぎて横笛などにまきてかば装束といひ〈略〉これをかばとにごりていへる如何。〈略〉かはといはば普通の皮にたがふ事なければ、はをにごらかしていへる也」
③ 地味にする。
申楽談儀(1430)能の色どり「角帽子縫物を略して、年寄しくにこらかして着(き)べし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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