漢家(読み)カンカ

デジタル大辞泉 「漢家」の意味・読み・例文・類語

かん‐か【漢家】

漢方医
「これまで―の行われたうちは」〈魯文安愚楽鍋

中国の漢の帝室
中国。
「―本朝これや初めならん」〈平家・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「漢家」の意味・読み・例文・類語

かん‐か【漢家】

[1]
[一] 中国の漢朝の帝室。
文華秀麗集(818)下・奉和観新燕〈小野年永〉「還嗟未鴛鴦帳、先負漢家妖艷名
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「彼秦甸(しんてん)の一千余里、漢家(カンカ)の三十六宮をおぼしめしやらせ給ひ」 〔史記太史公自序
[二] 中国の称。かんけ。
古今(905‐914)真名序「移彼漢家之字。化我日城之俗
[2] 〘名〙 中国から伝わった医術による医者。漢方医。
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「これまで漢家(カンカ)の行はれたうちは〈略〉薬名大黄(だいわう)人参甘艸陳皮(ちんぴ)ぐらいはおぼへておるが」

かん‐け【漢家】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報