普及版 字通 「漕(漢字)」の読み・字形・画数・意味
漕
人名用漢字 14画
[字訓] はこぶ・こぐ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は曹(そう)。〔説文〕十一上に「水にてを轉(はこ)ぶなり」(段注本)とあり、水運を漕、陸運を転という。また「一に曰く、人の乘る、びなり」とあり、〔段注〕に「人の乘るの車、びなり」と車の字を補う。車や舟で輸送することをもいう字である。
[訓義]
1. はこぶ、水運ではこぶ。
2. こぐ。
3. ふね。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕漕 コグ・ミダル・フネ 〔立〕漕 カハナガシ・コグ・サラ・フネ
[語系]
漕・槽dzuは同声。舟を槽にみたてて、漕運の意としたものであろう。
[熟語]
漕運▶・漕渠▶・漕溝▶・漕耗▶・漕司▶・漕使▶・漕事▶・漕船▶・漕倉▶・漕粟▶・漕転▶・漕輓▶・漕撫▶・漕米▶・漕舫▶・漕輸▶・漕糧▶
[下接語]
引漕・運漕・回漕・海漕・開漕・競漕・航漕・船漕・転漕・東漕・南漕・輓漕・力漕
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報