源満政(読み)みなもとのみつまさ

朝日日本歴史人物事典 「源満政」の解説

源満政

生年生没年不詳
平安中期の武将。父は賜姓源氏の経基。満仲の弟。八島大夫,村岡大夫と称される。正暦5(994)年朝廷派遣の盗賊探索の一員に加わっており,「武勇の人」とか「武者」と呼ばれている。11世紀初め藤原道長に10頭単位で2回も馬を献上したほか,「翡翠」という名馬も献じている。当時としても破格な贈り物は,陸奥守や武蔵守を歴任した際に得たものであろう。平安京の左京一条という高級住宅域に邸宅を所持していたのも受領在任中に得た財力によるものと思われる。

(朧谷寿)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源満政」の解説

源満政 みなもとの-みつまさ

?-? 平安時代中期の武人
源経基(つねもと)の次男源満仲の弟。清和源氏。一条天皇の代に,兄とともに有力な武者にかぞえられる。陸奥(むつ),武蔵(むさし)などの国守を歴任,鎮守府将軍となった。長保元年(999)以降たびたび藤原道長に馬を献上している。子孫は三河源氏。通称は八島大夫,村岡大夫。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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