たん‐すい【淡水】
〘名〙
※菅家文草(900頃)二・過大使房、賦雨後熱「寒沙莫レ趁家千里、淡水当レ添酒十分」
※侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉「寧ろ鹹水と淡水とのやうに、一つに融け合ってゐるものである」
② 友情が淡泊で変わらないことのたとえ。
※扶桑集(995‐999頃)七・橘才子見酬拙詩以本韻答謝〈源英明〉「膠漆交情斟二淡水一、瓊瑤麗句遏二青雲一」
たんすい【淡水】
台湾北西岸、
淡水河の河口東岸にある
港湾都市。
港内が浅いためジャンクによる
交易がさかんで、特に一九〇〇年頃までは台湾第一の港として栄えた。
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デジタル大辞泉
「淡水」の意味・読み・例文・類語
たんすい【淡水】[地名]
台湾北部、淡水河河口の地名。貿易港として栄えた。タンショイ。
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普及版 字通
「淡水」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の淡水の言及
【産業用水】より
…漁業は湖沼や海がなくては成り立たないが,この場合の湖沼や海の水そのものは産業用水とはいわない(ただし,これらの水を引き入れて養殖などに使う場合,これを産業用水と呼ぶべきかどうかは明確にされていない)。 用水を大別すると淡水と海水とになる。日本の淡水資源の賦存量は,年間総降雨量から蒸発量を差し引いた約4500億m3/年と考えることができ,これに対して,現在使われている淡水の用水量は,概略して,年間,上水道140億m3,工業用水490億m3(うち10億m3は上水道より供給),農業用水550億m3,水力発電用水4000億m3程度となっている。…
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